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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

2019-01-01から1年間の記事一覧

53話【KADODE】とにかく一行はギルドを目指す…

第53話 とにかく一行はギルドを目指す。 しかし、広大な都市をただ歩き回るだけでは、見つけようが無い。 そこで、近くにいた乗合馬車の職員に道順を聞く。 「ギルド…ねぇ。ああ、勿論聞いた事はあるよ。 ええと…南の方の外れにあったと思ったなぁ。」 「南…

52話【KADODE】大都市の雰囲気に飲まれていたリーサも…

第52話 大都市の雰囲気に飲まれていたリーサも、ようやく落ち着きを取り戻し、この街へ来た目的を振り返る。 「ええと、先ずはこの街にあるギルドへの見学ね! 同時に怪物についての情報も聞いてみる…と!」 「国王についての情報もだ。」 ルピナスの目つき…

51話【KADODE】肩の上ではしゃいでいるカドデ…

第51話 ルピナスの肩の上ではしゃいでいるカドデなど… リーサとリージは知るすべもないだろう。 そうで無くとも、店先に並んでいる見た事も無いような品の数々に目を奪われているのだ。 「お嬢ちゃん、どうだい?この髪飾り!お土産にも人気だよ!」 「うわ…

50話【KADODE】人混みに押し潰されている…

第50話 一方、ルピナスは… 人混みに若干の躊躇はあるものの、黙々と歩く。 すれ違う人々を触れる事無く回避していく事は、ルピナスにとって労では無かった。 しかし…ルピナスの後ろからチョコチョコと歩く子供並みの身長しかないカドデにとっては難関らしく……

49話 リーサは上を見上げ口をあんぐり開けていた…

第49話 リーサは上を見上げ口をあんぐり開けていた。 「リーサ!田舎者丸出し! 恥ずかしいし通行人の邪魔だから、さっさと歩く!」 リージがリーサの腕を取り強引に引っ張っていく。 しかしリーサは未だに呆けている。 〜アクトス〜…四大都市が一つ、王都を…

【KADODE】48話 軽く飲み物だけ摂り、都市へ向かって歩き出す…

第48話 一行は朝軽い飲み物だけ摂って、早々に都市へ向かって歩き出す。 大都市周辺の街道は整備されていて、道幅も広く非常に歩き易かった。 1時間ほど歩いたところで… 「見て見て!うわぁ…大都市アクトスが見えてきたよ!」 「さすがに大きいね…3階建の建…

【KADODE】47話 濃紺に染め塗られていた空は白み…

第47話 濃紺に染め塗られていた空は白み、夜明けの澄んだ空気を楽しむような小鳥のさえずりを聞きながら一行は出発の準備に取り掛かっていた。 「ふゎぁ…まだ眠い…もう1時間くらいは寝たいところ…」 「開門は朝7時からだよ。 …早めに入って、ゆっくり都市観…

【KADODE】46話 冒険者らと別れ…

第46話 冒険者らと別れ、更に半日歩き… 四大都市であるアクトスが目前に聳えるも、 今日はここで野宿をする。 「あぁ〜あ…もぅちょっと歩けばアクトスだってのに〜!今日も野宿かぁ…」 「文句を言わない! 都市の門は夜8時には閉まるらしいし、どのみち間に…

【KADODE】45話 国王が…怪物を回収している?

第45話 「国王が…怪物を回収している…?」 この世界の異変の発端… 突然即位した国王… 影を潜めていたキーワードが急浮上する。 「ル、ルピナスさん?」 普段は気配を消しているような静かなルピナスの気が鋭くなった事に周囲は驚く。 「なぜ、国王が…生かし…

【KADODE】44話 冒険者との昼食も終わり…

第44話 冒険者との昼食も終わり、片付けをしている時だった。 さほど大きくはないが、竜の咆哮が聞こえた。 「え?え⁈ 何⁈」 リーサが慌てて武器を握りしめる。 「あぁ…脅かしてごめんなさいね… 先程倒したワイバーンよ。 魔法を施した鎖で覆っているから、…

【KADODE】43話 ワイバーンを倒した冒険者の話しを…

第43話 ワイバーンを倒した冒険者達の話しを要約すると… いつの頃からか、怪物と呼ばれる生き物が世界に蔓延していき、その対応として冒険者と呼ばれる怪物退治専門のギルドが形成されていったという。 主に四大都市にギルドの運営部がそれぞれ設置されてお…

【KADODE】42話 リーサが飛び跳ねるように走って行き…

第42話 リーサが飛び跳ねるように走って行き、その後をリージが早足に追って行く。 万一、冒険者が臨戦態勢に入るようなら、即リーサ達の加勢に行けるよう武器を構えるが… 少しして、リーサが手を振って呼ぶ。 いつの間にかカドデもリーサの側にいて、ピョン…

【KADODE】41話 「もぅいいよ!私だってもっと修行すれば…」

第41話 「もぅいいよ!私だってもっと修行すれば少しは強くなるんだから!」 「修行…?父さんが聞いたらまた怒るぞ?」 「リージはどっちの味方なのよ!」 「どっちの味方でも無い。僕は無事にリーサを村へ連れて帰ると両親と約束しただけ」 「〜〜!リージ…

【KADODE】40話 冒険者パーティの陣形の周囲には…

第40話 ワイバーンに対する冒険者パーティの陣形の周囲には、薄っすらとドーム状に輝く光が見えた。 陣形の中央に居る神官装束に身を包んだ人影は、杖を抱き、祈りを捧げているようだ。 弓手が数度矢を放ち、見事、翼の付け根に命中させ、ワイバーンは体制を…

【KADODE】39話 「それだけじゃない、魔法使いの援護も入るぞ」

第39話 「それだけじゃない、魔法使いの援護も入るぞ!」 リージが、ルピナスにとって聞き慣れないワードを言った。 …魔法使い? 言葉自体は知っている。 しかし…現実世界では、それは… 架空の能力ではないか? 夢想世界なのだから、何でも有りではあるのだ…

【KADODE】38話 激しく翼を動かし威嚇するワイバーン…

第38話 激しく翼を動かし威嚇するワイバーンの下には確かに人影があった。 しかも、1人ではない。 3〜4人ほどの人間が陣形を組んでいるようだ。 「も、ももももしかして…」 リーサが頬を上気させ非常に興奮しながら声を上げる。 「ワイバーンの下にいる人達…

【KADODE】37話 太陽が頭上に昇り…

第37話 太陽が頭上に昇り、ポカポカと眠気を誘う陽気だ。 現にリーサとカドデは瞼がトロリと下がり、虚ろな様子で歩いている。 そろそろ軽い昼食にしようかと、リージは寛ぐのに良さそうな場所を探している。 そんな時… かなり数も少なくなり始めていた彼方…

【KADODE】36話 失敗に頭を抱えるリーサと…

第36話 失敗に頭を抱えるリーサとイビキをかいているカドデをよそに、起床してすぐにリージは朝食の準備に取り掛かっていた。 「ほら!リーサ、顔拭いて歯磨きもするんだぞ!」 焚き火に昨日の残りのスープを温めなおし、パンに熱したベーコンを乗せる。 食…

【KADODE】35話 夜明けを報せる鳥のさえずりと…

第35話 夜明けを報せる鳥のさえずりと ひんやりとした少し湿り気のある朝靄の風がルピナスの頬を触れていく。 ルピナスは結局睡眠を取ってはいなかった。 眠り方を知らない…というのもあるが、 もし…睡眠の中に引き込まれ、目を開けたら現実の世界に戻ってい…

【KADODE】34話 リージが作ってくれた携帯食を…

第34話 リージが作ってくれた携帯食を、カドデは凝視している。 口からは涎も出ている。 主プログラムにあるまじき姿だ… 「食べたいのか…?」 ルピナスは干し肉をカドデに差し出してみる。 カドデは目を輝かせて、コクコク頷き干し肉に齧り付く。 …と、いっ…

【KADODE】33話 村人達から送り出され…

第33話 村人達から送り出され、最初の野宿を迎える。 「ふわぁ…村出た時にゎ凄く緊張したけど… 無事に夜まで歩けたね♫ なんか安心した!」 「こら、リーサ。 気を抜いては駄目だぞ!むしろ夜のが危険だそ」 しっかり者の弟リージは警戒を怠らない。 「夜は盗…

【KADODE】32話 「う、うわぁ♫」

第32話 「う、うわぁ♫ルピナスさんが声かけててくれた!」 “武器はしまえ、周囲に気を付けろ…”と、 指示しただけだったが… 思ってもみない反応だった。 「ルピナスさん、ホント無口だから… 私達が旅…一緒に付いて来ちゃった事… 良く思ってないかなぁと思って…

【KADODE】31話 村を出立して…

第31話 村を出立して1〜2時間は経っただろうか。 午前中ということもあり、未だ日差しは爽やかに降り注ぎ、そよ風も涼やかだ。 「わぁ〜♫綺麗な色の小鳥さんだよ!青と黄色と赤も混じってる〜♫」 カドデはこんなノンビリと世界を歩くことは無かったのだと、…

【KADODE】30話「準備は出来たか?」

第30話 「準備は出来たか?出立するぞ」 皆で村の門の前に立つ。 「2人共…本当に無理しちゃダメよ? 旅の方…ルピナス様と言いましたか…どうぞ宜しくお願いします!」 「母さんたら大袈裟!今生の別れじゃないんだし、片道たったの2日だよ?」 「リーサ!村の…

【KADODE】29話 自警団のメンバーや家族も巻き込んで…

第29話 家族はもちろん、自警団のメンバーも巻き込んで、リーサ達の旅の準備に取り掛かる。 「リージ、貴方はお腹壊しやすいのだから、お薬持っていきなさい」 奥方が甲斐甲斐しく荷物にあれやこれやと詰め込んでいく一方、 父である自警団団長は… 「リーサ…

【KADODE】28話「カドデはね、ユーレィなんだと思うの〜」

第28話 「カドデはね、ユーレィなんだと思うの。 ホントのユーレィじゃないけど、似てると思う♫」 ユーレィ…とは、いわゆるゴーストの事だろう。 「なぜそう思う?」 「この世界の物は触れないし、姿も普段は見えないし… んと、けどポルターガイストはできる…

【KADODE】27話「僕らの上の兄として旅券を発行して貰いましょう」

第27話 「そうね!それなら村長も発行してくれるだろうし!」 村長とは、奥方の実父であるらしい。多少の事なら大目に見てくれるという話だ。 「良かったね♫ 仲間も増えて、冒険って感じが出てきた〜♫」 カドデはピョンピョン飛び跳ねて喜んでいた。 しかし……

【KADODE】26話「リージ!さすが私の双子の弟♫」

第26話 「リージ!私の味方してくれるのね? さすが私の双子の弟!」 「ぐぬぬ…お前達…」 「勿論、条件はある。 その旅に僕も保護者として同行する。 それに…旅は4大都市に到着するまで!」 「えぇ〜⁈ そんな!たった2〜3日じゃない!」 「外の世界を見たい…

【KADODE】25話「お前は…まだ冒険者なぞになる夢でも見てるのか⁈」

第25話 畑仕事と武術鍛錬によって鍛えられたガッシリとした体躯を持つ自衛団団長はその肉体の迫力のまま声を発する。 「リーサ!冒険者なぞになる事は許さんぞ! 女らしく家で花嫁修行をしたらどうだ!」 「父さんは古いのよ、考え方が! 女だって大切な人を…

【KADODE】24話「国王と願いを叶える悪魔…」

第24話 「国王と願いを叶える悪魔か…」 「旅の方?王様の事が気になるなら… 王都へ行ってはどうですか? きっと沢山人がいるし、情報も集められると思うんです!」 何故か興奮気味に、先程までシュンとしていた団長の娘がまた前のめりに話す。 「…そうだな。…