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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】24話「国王と願いを叶える悪魔…」

第24話

 

「国王と願いを叶える悪魔か…」

 

「旅の方?王様の事が気になるなら…

王都へ行ってはどうですか?

きっと沢山人がいるし、情報も集められると思うんです!」

 

何故か興奮気味に、先程までシュンとしていた団長の娘がまた前のめりに話す。

 

「…そうだな。

怪物の出没や、願いを叶える悪魔の事…

もう少し調査してみようか。」

 

カドデを見ると元気が無かった。

共に調べて欲しいと言っていたにもかかわらず、妙に消極的な印象だった…

 

「…しかし、旅の方。

ここから王都までは…かなりの距離がありますぞ?

先ずは四大都市の一つに行くのがいいのでは…?

それなら、ここから2日ほど歩けば到着するでしょう。」

 

「ふむ、なるほど…

では、そうしょうか。長い旅になるなら準備も必要だしな。」

 

「でも、目的地も遠いですが…

各村や街へ入るには、旅券の提示が必要なのですよ!

この村でもそうですが、旅券の無い者は大概犯罪者まがいと疑われちゃいます!」

 

村の少女が気の毒そうに眉を下げる。

 

「…そうか。

パスポートみたいなものか。」

 

事前に偽造しておけば良かったか…

いや、いざとなったら潜入を試みるか。

 

少し考えを巡らせていたルピナスに村の少女は、意を決したように顔を上げルピナスを見つめた。

 

「私が旅の方と一緒に同行しましょうか?」

 

凛とした、良く通る声で少女は言い放った。

同時に自警団団長家に集まっていた村人衆が凍り付く。

 

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「リーサ…お前…またなんと言う事を言う⁈」

 

熊のようにガタイの良い自警団団長が静かに怒りのオーラを燃やす。

 

 

(25話へ続く)