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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】28話「カドデはね、ユーレィなんだと思うの〜」

第28話

 

「カドデはね、ユーレィなんだと思うの。

ホントのユーレィじゃないけど、似てると思う♫」

 

ユーレィ…とは、いわゆるゴーストの事だろう。

 

「なぜそう思う?」

 

「この世界の物は触れないし、姿も普段は見えないし…

んと、けどポルターガイストはできるんだょ〜♫

雷を落としたり、風を起こしたり…雨を降らせたり♫」

 

…それは…

どちらかと言えば、神に近い…と言う位置付けでは…

一応、この世界を作り上げている主プログラムなのだから…

 

と、ルピナスは思ったが…

 

己を神の位置に考えてるなど、微塵も伺えないカドデだ。

 

「リーサちゃんとリージ君の事はカドデがいっぱい守るからね!

お母しゃん、お父しゃん安心してね♫」

 

バクの所為で本来の力が出せないカドデが…

それでも必死の顔付きで声を張る。

 

もし…カドデのこんな姿を村人達が見ることが出来たら…

皆どんな反応をするのだろう?

 

自警団団長は呆れ顔になって、その奥方は微笑ましく笑うだろうか…

 

そんな、取り留めもない事を考えるルピナスだった。

 

「カドデは…座敷わらしに似ているな。

ニホンという国の伝説の妖怪だか、童神だかだったか…?」

 

人に聞こえない程度に呟く。

 

口に出して、ルピナスは少し可笑しくなった。

 

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これもまた、人に気付かれない程度に

小さく小さく笑った。

 

 

(29話へ続く)