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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【KADODE】68話 ルピナスの感情はまだまだ靄がかかっているように…

第68話 ルピナスの感情はまだまだ靄がかかっているように鈍く、緩慢だ。 喜びや悲しみも…明確に心へ繋がらない。 それでも、ほんの数日…皆と行動を共にして …ルピナスとしては、劇的に自身の変化があったように思う。 命令や指示では無い、他愛無い会話が… …

【KADODE】67話「ルピナスさんとお別れ…」

第67話 「うぅ…ルピナスさんとお別れ…悲しいよう」 先程まで酒場のミルクにはしゃいでいたリーサは、涙で顔をくしゃくしゃにしていた。 「リーサ、仕方ないだろ? ルピナスさんにだって色々事情もあるんだし。 …僕らだって、少しだけ街の見学するって条件で…

【KADODE】66話 日が傾く前には…

第66話 日が傾く前には、ルピナスと別れて村へ帰還しなくてはならないのだ。 まさに… この酒場を出たら、そこで…。 大都市見学にうわついていた気持ちから、急に現実に戻された気分になった。 リーサの手に包まれているカップの中のミルクは半分になっていた…

【KADODE】65話 琥珀色の飲み物を凝視して…

第65話 その琥珀色の美しい飲み物を凝視して固まっているルピナス。 リーサはいたたまれず、ルピナスに声を掛ける。 「ルピナスさん? …どうしたの?このお酒、やっぱり美味しく無い?」 グラスに付いた水滴が木製のテーブルに滴り落ちる。 ややあって、ルピ…

【KADODE】64話 隣席の冒険者は討伐の成果を…

第64話 隣席の冒険者らは、討伐の成果を称え合う。 給仕の少年は注文品を料理人に大声で伝える。 カウンター席の男は泥水し別れた女房の未練を独り言ちる。 様々な声が猥雑に店内に響き合う。 そんな中、1番奥の席の数人組の冒険者風情の人物らの会話が耳に…

【KADODE】63話 「うーん…何だか…

第63話 「うーん…何だか、いざとなると…見知らぬ人に話し掛けるのって勇気いるね」 リーサがキョロキョロしながら店内を見渡す。 …無理も無い。 店内で飲んでる客らは一様に泥水している。 まだ夕時ながら、出来上がっている、のだ。 まして、先日ワイパーン…

【KADODE】62話 その酒は美しい琥珀色をしていた…

第62話 その酒は美しい琥珀色をしていた。 「お酒って美味しいのかなぁ?」 「ダメだぞリーサ!」 「分かってるわよ〜!ただ聞いてみただけ」 ルピナスにも味は分からないのだ。 琥珀色のその液体…酒、は…良く冷えているらしく、グラスに水滴が付いていく。 …

【KADODE】61話 結局3人は酒場に入った。

第61話 結局3人は酒場に行った。 例の如くリーサが故郷の村へ帰る前に、どうしても見てみたいと嘆願し…(駄々をこね)たのだ。 かくして3人は路地裏にある冒険者が多く集うという酒場に足を踏み入れる。 酒場の店主も保護者同伴なら…と、入店を拒否しなかった…

60話【KADODE】久々に自分へ話しを振られる…

第60話 久々に自分へ話しを振られる。 ルピナスは決して自分の目的やカドデの事を忘れていた訳では無い。 けれど、街へ入りはしゃぐ2人のテンポ良い会話など聞いてるうちに…ずっと、この2人と一緒に居るような…そんな気分が一瞬でもしていた事に気付く。 今…

59話【KADODE】ギルド内は混み合っていて…

第59話 ギルド内は混み合っていて、数ヶ所ある窓口も人の行列でいっぱいだった。 「うぅ〜ん…何ていうか… ゆっくりギルドや冒険者について聞ける感じじゃないなぁ…」 大きな掲示板に集まる冒険者や、窓口へ向かう人達は皆、忙しそうで、この建物内には明らか…

58話【KADODE】「なるほど、冒険者も腕っぷしだけの…」

第58話 「なるほど…さすがに冒険者も腕っぷしだけのならず者って訳にはいかないんですね…」 リージが感心したように言うとリーサは… 「リージ!あなたも冒険者に興味湧いてきたの? 百歩譲って姉弟で冒険者ってのもいいよね!」 「…僕は冒険者に興味持ったん…

57話【KADODE】ギルド支部の建物の中…

第57話 国家が組織作りを後押ししたギルド…その4ヶ所あるうちの一つ、貿易都市アクトスのギルド支部… その建物の中もまた、重厚であった。 さながら、都市の役所か大銀行並みの造りで、趣きのある窓口は十数ヶ所横に並び、 エントランスもまた広く造られてい…

56話【KADODE】「さぁ、ここがギルドです!」

第56話 「さぁ、ここがそのギルドですよ!」 職員の指す建物は、がっしりとしたレンガ作りの二階建ての建物だった。 この都市の中では、三階建ても珍しく無いが、建物面積も大きく、重厚な造りである為、この都市の中にあっても決して見劣りするものでは無か…