【KADODE】26話「リージ!さすが私の双子の弟♫」
第26話
「リージ!私の味方してくれるのね?
さすが私の双子の弟!」
「ぐぬぬ…お前達…」
「勿論、条件はある。
その旅に僕も保護者として同行する。
それに…旅は4大都市に到着するまで!」
「えぇ〜⁈ そんな!たった2〜3日じゃない!」
「外の世界を見たいんだろう?
先ずは最初の試しが必要だよ。
そして現実も見れる…この最初の旅を成功させて、もっと旅を続けたいなら…
時間をかけて父さんを説得させてくしかない。」
「ぐぬぬぬ…」
「そうね、少し心配はあるけれど…
しっかり者のリージが付いててくれるなら…
母さんは賛成よ。
ね?アナタ、どうかしら?」
「…ぐぬ…ぬ…
… … 外出許可は…4日間までだそ?
都市に到着したら、すぐに帰って来い」
「父さん…行っていいの?」
「その代わりリージの言う事をちゃんと聞くのだぞ?危険な怪物退治などしないと約束だ!」
「う、うん。分かった。
やった…旅ができるのね!」
「旅の方…そう言う事だ。
ウチの不肖の双子姉弟を宜しく頼みます」
「… … …」
当然、ルピナスは言葉に詰まる。
いつの間に、話しが纏まったのか…
いつの間に自分は引率者に指名される結果になったのか⁈
自分はただ…怪物の事などを聞きたいだけだった筈が…
「旅の方!複雑そうな顔しても無駄よ♫
貴方には旅券が無い!この先、街へ入るには必要不可欠よ!
私を連れて行けば…貴方の分の旅券もドサクサで発行することができるわ。」
ウキウキと姉リーサがドヤ顔で語れば、弟リージは冷静に。
「僕らには上に兄が1人います。
年齢も近そうですし、兄として旅券を村長から発行して貰うことが出来るでしょう。」
(27話へ続く)