【KADODE】42話 リーサが飛び跳ねるように走って行き…
第42話
リーサが飛び跳ねるように走って行き、その後をリージが早足に追って行く。
万一、冒険者が臨戦態勢に入るようなら、即リーサ達の加勢に行けるよう武器を構えるが…
少しして、リーサが手を振って呼ぶ。
いつの間にかカドデもリーサの側にいて、ピョンピョン跳ねている。
「ルピナスさん、この方達気さくなの!」
焚き火を囲み、共に昼食を取る。
「リーサちゃん達をなぜ警戒しなかったって?
…そりゃ…こんな初々しい無垢な子が同業者とは思えないわ。
戦闘経験も無さそうだし?」
弓手のスレンダー美女はそう言って口角を上げる。
リーサが無言で軽く肩を落とす姿を見て…
「リーサとこのお姉さんとは見た目からして、月とスッポンくらいの差だな」
リージがトドメを刺す。
「ふふふ…イジメちゃ駄目よ。
リーサちゃんはこれから成長するんだから!
…そこの長身の方…ルピナスさん?
は、ちょっと妖しい未知の強さを感じるけどね?」
「ルピナスさんは、怪物の事を調べてるそうなんです。僕らも知り合って間もないのですが、
アクトスまで共に行って情報を集めようと…」
「怪物の事…ねぇ
私達も冒険者歴は数年程度だけど…
分かる事なら提供するわよ」
(43話へ続く)