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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】34話 リージが作ってくれた携帯食を…

第34話

 

リージが作ってくれた携帯食を、カドデは凝視している。

口からは涎も出ている。

主プログラムにあるまじき姿だ…

 

「食べたいのか…?」

 

ルピナスは干し肉をカドデに差し出してみる。

カドデは目を輝かせて、コクコク頷き干し肉に齧り付く。

 

…と、いってもやはり感触は無い。

 

この夢想世界では、いはば幽霊状態のカドデは物理的に干渉することが出来ない…

 

それでも皆と食事を食べているフリをしている。

焚き火を皆で囲み、リーサ達の会話に相槌を打つカドデは…

とても楽しそうだ。

 

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もし…リーサ達がカドデを見ることが出来たら…きっとカドデはすぐに彼らと打ち解けられるのだろうな…と、ある筈も無い仮定を考えていたルピナスに…

 

ルピナスさん、夜間の見張りは3人交代で大丈夫ですか?」

 

リージがふと声をかけてくる。

 

…そうか、人間は睡眠を取らないとならなかったな…

 

「…いや、2人は寝てて構わない。

自分が夜間の見張りをする」

 

「え?ルピナスさん!

それじゃ、ルピナスさんが寝れないじゃない⁈」

 

「構わない」

 

機械兵になってから…睡眠など取った事も無いし、今でも睡魔は訪れないからだが…

 

ルピナスの素性など知らない彼らは全力で反対する。

 

「無理しないで下さい!ルピナスさんが倒れたら大変です!」

 

しっかり者リージによって強引に3交代用の予定が組まれた。

 

 

(35話へ続く)