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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】40話 冒険者パーティの陣形の周囲には…

第40話

 

ワイバーンに対する冒険者パーティの陣形の周囲には、薄っすらとドーム状に輝く光が見えた。

陣形の中央に居る神官装束に身を包んだ人影は、杖を抱き、祈りを捧げているようだ。

 

弓手が数度矢を放ち、見事、翼の付け根に命中させ、ワイバーンは体制を崩す。

 

高度を下げたワイバーンにすかさず、剣士が自慢の大剣を振り下ろす。

 

「うわぁ!うわぁ!勝負ありだ〜!!

カッコ良い!」

 

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「見事な連携だね、どうやら出会ったのは熟練の冒険者らしい」

 

「え〜?…熟練じゃない冒険者は…

どうなるの?」

 

「…下手すると、そもそも弓手をパーティに入れてない。

故に空中の敵への攻撃手段が無い。

…攻撃系魔法を沢山使える人物がいればまた違うが…

ひよっこ魔法使いでは、竜系の高い魔法防御で致命を与えられない」

 

「うぅぅ…

ひょっとして…私達が今、ワイバーンに襲われてたら…だいぶピンチだった?」

 

「大ピンチだな。

弓手も魔法使いも居ない、せいぜい僕のシールドくらい、地上戦なら…ルピナスさんが戦力になってくれるだろうが…

リーサは戦力外だしな?」

 

「あ、あ、酷い!私だって父さん直伝の斧があるんだから!」

 

「……

…、、サイクロプスに全く歯が立たずに泣いて逃げて来たくせに…」

 

「〜〜〜!!」

 

リーサは顔を真っ赤にしながらも言い返せないらしい。

 

 

(41話へ続く)