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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【KADODE】102話 未だ膝が震え、足元が覚束ないが…

第102話 未だ膝が震え、足元が覚束ないが… リージはなんとか立ち上がり周囲を見渡した。 家々は炎が燻り黒煙を上げたままだ。 風は吹いていないし、これ以上燃え広がらないようだが… その炎を背景に火よりも赤い血を流し三匹のワイバーンが屠られている。 ル…

【KADODE】101話 ワイバーンの首に蹴りを入れ…

第101話 ルピナスはワイバーンの首に蹴りを入れ、動かなくなったところで、トドメに羽に突き刺さっていたナイフで首を刎ねる。 ルピナスは戦闘慣れしていた。 リージにとっては全てが初めて目の当たりにする事で… 例え憎い怪物とはいえ、凄惨な戦闘の光景に…

【KADODE】100話 リージが膝から崩れ落ちながら見た空の先に…

第100話 リージが膝から崩れ落ちながら見た空の先に、光るナイフの軌道があった。 ナイフはワイバーンの首を刎ね尚、速度を保ちそのまま近く上空を飛んで様子を伺っていた3体目のワイバーンの羽付け根に刺さる。 思わぬ攻撃に3体目のワイバーンは悲鳴を上げ…

【KADODE】99話 と、同時にナイフをワイバーン目掛け…

第99話 ルピナスはワイバーンの炎を空中で躱し、ナイフをワイバーンの首目掛け投げつけた。 そのナイフの軌道はリージには見えなかった。 …恐らく自らの首目掛けて飛んできたワイバーンでさえ。 ナイフは並の人の動体視力では追えない程の速さと威力でワイバ…

【KADODE】98話 ルピナスは正面からワイバーンの…

第98話 ルピナスは正面からワイバーンの炎を浴びようとしていた。 1体目のワイバーンを仕留めた後、再度跳躍したその直後に2体目のワイバーンがルピナス目掛けて炎を吐いたのだ。 既に空中にいるルピナスには、どうしようもできない… リージは叫ぶしか無かっ…

【KADODE】97話 ワイバーンの首を落とした人物は…

第97話 ワイバーンの首を落とした人物は、一度下方の家の屋根へ着地する。 その勢いのまま再び跳躍… しかし…そのタイミングで2体目のワイバーンが火を吐く。 十数メートル上空から地上に届く程の巨大な火柱のような一撃が跳躍したばかりの人物に襲いかかる。…

【KADODE】96話 轟音の如き何かの鳴き声が耳に衝撃を与えた

第96話 リージは自分から遠のき、ワイバーンへ赴こうとするルピナスへささやかながらも、有りっ丈の気持ちを込めて祈りを捧げていた。 決して敬虔な信徒とは言えないリージだったが…果たして祈りは通じるのか… 指を組み少し俯きかけた、その時だった。 轟音…

【KADODE】95話「待って下さいルピナスさん!」

第95話 「待って下さいルピナスさん! ちゃんとした武器や装備も無いのに… ワイバーン三匹相手なんて…無茶過ぎです!」 ワイバーンの方へ歩き出しているルピナスは 軽くリージの方へ向けて聞こえるかどうか程小さく言葉を発する。 「武器は…村で貰ったナイフ…

【KADODE】94話 「三匹か…」

第94話 「三匹か…」 「僕が最初に見かけた時よりも、数は少しだけ減っています… 村を破壊…し尽くしたので他へ行ったのでしょう…」 リージは必死に冷静を保ちながらも、苦しそうに言葉を発する。 「けれど、流石に三匹相手では…不可能です…! 生存者救出を優…

【KADODE】93話 咽び泣く背中へ触れる気配にリージは気付いた…

第93話 咽び泣く背中へ… ふと、優しく触れる気配にリージは気付いた。 「ルピナスさん…」 「…先ずは、ワイバーンを倒すぞ。」 「…はい。僕は何をすれば…?」 「自分がワイバーンと戦闘している間、救出可能な村人がいないか、探してみてくれ。 …ただし、この…

【KADODE】92話 僕の故郷の村は…

第92話 僕の故郷の村はなだらかな小高い丘の上にあった。 明るい森林に囲まれていて、村人は猟をしたり、薪を作って生計を立てていた。 さほど豊かでは無かったけれど… 村の外れの小ぶりな畑とか、果樹園とか… 自給自足は十分にできていて、 僕らは皆、充実…