UA-125421985-1

!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】113話 「仇は…まだ残っているのね…?」

第113話

 

「仇は…まだ残っているのね?」

 

ルピナスが村へ到着する前に村を襲撃し、興味を失い去って行った2匹がいた…

 

リーサの瞳に黒い、闇のようなものが宿る気がして、リージは慌てる。

 

f:id:gouzo:20190925180952j:image

 

「リーサ、飛んで行ったワイバーンなんて

探そうとしても見つからない!

無茶を考えるより、救われた命を大切にするべきだろう?」

 

「…、分かってる。

ワイバーン種なんて、幾らでもいるし…

村を襲撃したワイバーンをピンポイントで当てるなんて不可能…

…それに、折角命懸けで救って貰った命を大事にしない訳が無い!」

 

「…それじゃあ、都市にでも戻ろう…

あそこなら、住み込みで働ける口くらいあるはずだ…」

 

リージの言葉に、リーサは静かに顔を上げる。

何かを決意したような、強い面差しは

どこか生前の父に似ていた。

 

「この村のような惨劇を、繰り返してはいけない。

あのワイバーン供はまた…どこかの村を襲うわ…!

私は…強くなりたい。

強くなって、今度こそワイバーンをこの手で止めたいの!」

 

 

(114話へ続く)