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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】65話 琥珀色の飲み物を凝視して…

第65話

 

その琥珀色の美しい飲み物を凝視して固まっているルピナス

 

リーサはいたたまれず、ルピナスに声を掛ける。

 

ルピナスさん?

…どうしたの?このお酒、やっぱり美味しく無い?」

 

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グラスに付いた水滴が木製のテーブルに滴り落ちる。

ややあって、ルピナスはやっとリーサの問いに答える。

 

「いや…少し考え事をしていた。」

 

そこへ、同じく気に掛けていたリージも声を掛ける。

 

「今後の事…ですね。

やはり、この都市では…ルピナスさんの求める情報は手に入りませんでしたか…」

 

「いや。多少は手答えはあった。

…しかし、やはり王都へ行かなければならない」

 

そんなルピナスの発言に、リーサはその明るい顔を僅かに曇らせる。

 

ルピナスさん…やっぱり行っちゃうの?」

 

ルピナスは王都へ。

そして、自分らは程なく村へ帰還。

 

出会ってから、1週間に満たない間柄ではあったが、リーサはルピナスに相当懐いていた。

 

冒険とは全くほど遠い、小さな旅だった。

旅人や商人から言わせれば、「おつかい」程度だ。

 

それでも、初めて村を出ての遠出。

産まれて初めての大都市…

 

リーサにとって(恐らく、口には出さないがリージにとっても)この旅は一生の記憶に残るだろう。

 

「大人になって、数年して…

自由に外へ出られる時が来たら…

またルピナスさんと会えるのかな…?」

 

 

(66話へ続く)