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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】67話「ルピナスさんとお別れ…」

第67話

 

「うぅ…ルピナスさんとお別れ…悲しいよう」

 

先程まで酒場のミルクにはしゃいでいたリーサは、涙で顔をくしゃくしゃにしていた。

 

「リーサ、仕方ないだろ?

ルピナスさんにだって色々事情もあるんだし。

…僕らだって、少しだけ街の見学するって条件で村から出て来たんだから」

 

リージは淡々と諭しながらも、自身にも言い聞かせるように語る。

 

「…分かってる。

父さんや母さんだって心配してるんだから、村に帰らなきゃなのは…」

 

鼻をすすり、お下げ髪もすっかりしおしおになっているリーサ。

 

「村に帰りたく無い訳じゃないの…

…でも、ルピナスさんとは…もう会えなくなるんじゃなかなって…」

 

再び涙を溜めるリーサ。

 

「それは…

…でも、二度と会えない訳じゃないさ!

僕らが成人して、いつかこの街で再会を約束すればいいじゃないか!」

 

声が震えないよう、必死に気を張っているリージをリーサは知っている。

 

「…ルピナスさん…また…会える?」

 

目を潤ませて、ルピナスを見上げるリーサは、まるで仔犬のようだ。

 

だが…

 

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リーサの願いにルピナスは返事をすることができない。

…その事がルピナスの胸ね辺りにまた、感情と呼べるような痛みをもたらす。

 

「…また必ず会えるかは…分からない。

…だが、お前達2人の事はずっと見守っていこう」

 

言葉通りずっと…幾年月もだ。

 

 

(68話へ続く)