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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】73話 帰りの道のりは、行きよりも…

第73話

 

帰りの道のりは行きよりも距離が短く感じられた。

 

2人の姉弟は、こんな長距離を今まで歩いた事がなかった。

父ら自衛団に同行して山道を散策した時でさえ、朝行って夜には帰宅だった。

 

今回の旅路は(旅としては、ごく小規模だが)2人にとって、忘れられない学びの場ともなった事だろう。

 

「あ〜…面白かったなぁ!

いっぱい歩いて、野宿も経験して…

直接戦えなかったけど、ワイパーンにも遭遇したし、カッコいい冒険者さんにも出会えた!」

 

「リーサ…印象に残ってるのが、それなのか?

街の事が二の次だとはな。」

 

「もちろん、大都市の記憶も大きいよ!

ほんっと素敵だった!

大都市は…また絶対行くんだから!」

 

「そうだね。

僕も、もう少し成長して…また行ける事なったら…都市図書館にじっくり行って勉強したいよ…」

 

「リージらしいな〜

今回は、外観だけの見学だったもんね…

本当、都市をじっくり見て回るには時間足りなかった!」

 

「大半が、リーサのワガママに付き合わされただけだったもんな〜」

 

「あ!酷ぉい!…そんな事…

ちょっとしかないもん〜」

 

日が沈み、尚も歩いた後、遅めの夕食と野宿の為に焚火をする。

 

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この姉弟ルピナスと…こうして共にいられるのも最後になる。

 

姉弟はそんな哀愁を振り払うべく、焚火を囲い努めて明るく土産話を繰り出していた。

 

 

 

(74話へ続く)