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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】102話 未だ膝が震え、足元が覚束ないが…

第102話

 

未だ膝が震え、足元が覚束ないが…

リージはなんとか立ち上がり周囲を見渡した。

 

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家々は炎が燻り黒煙を上げたままだ。

風は吹いていないし、これ以上燃え広がらないようだが…

 

その炎を背景に火よりも赤い血を流し三匹のワイバーンが屠られている。

 

ルピナスはそんな光景を見向きもせず、別の事に意識を集中させていた。

 

ルピナスさん…?どうしたんですか?」

 

まさかまだワイバーンがいるのだろうか?

…それとも別の怪物?

リージの背筋に悪寒が走る

恐怖で震え出しそうになる自分を必死で叱咤し、ルピナスの反応を待つ。

 

「…人間だ」

 

「…え?…」

 

ルピナスの突飛な言動に首を傾げる。

 

「…声が聞こえる」

 

追加されたルピナスの言葉に、リージの胸はドクンと鼓動を上げる。

 

 

(103話へ続く)