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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】94話 「三匹か…」

第94話

 

「三匹か…」

 

「僕が最初に見かけた時よりも、数は少しだけ減っています…

村を破壊…し尽くしたので他へ行ったのでしょう…」

 

リージは必死に冷静を保ちながらも、苦しそうに言葉を発する。

 

「けれど、流石に三匹相手では…不可能です…!

生存者救出を優先して…退避しましょう…!

 

ルピナスさんまで居なくなったら…

僕はどうすれば…」

 

言葉の最後の語尾が鼻声になる。

理性と感情が入り混じっているのだろう。

 

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「…無理はしない。

この世界で、どれほどチカラが自由に働くかは分からないが…試す価値はあるだろう。」

 

独り言のように囁くルピナスの言葉の意味がリージには分からなかったが、ルピナスに躊躇や恐怖は感じられなかった。

 

 

(95話へ続く)