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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】106話 村の中を歩く程…

第106話

 

村の中を歩く程、悲痛で砕け落ちそうになる気持ちを…

それでも繋ぎ止め、足を前進させる。

 

ほんの僅かだが、希望があった。

 

村の誰かが生き残っている…

それに縋るように村外れまで歩いて来たが…

 

リージの歩みはついに止まってしまう。

 

村の外れには、激しく戦った痕跡があった。

曲がったり、折れた剣や槍…

破壊された村を囲む柵や門…

そして

必死に抵抗して倒れた人間の遺体…

 

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「…自警団の…皆だ…」

 

リージは吸い寄せられるように、ふらふらと一体の遺体へ歩み寄る。

 

「…!!

…と、…父さん…!!」

 

絞り出すように声を上げリージは遺体の元へ膝をつく。

 

その遺体は誰よりも損傷が激しかった。

全身傷だらけで、致命傷だったのだろう首元の一撃を受けても尚、立ち上り戦おうとした…

 

大量の出血は地面を広く黒く染めていた。

 

 

 

(107話へ続く)