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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】22話「さて…先程貴方は聞きたい事があると…」

第22話

 

「さてさて…先程貴方は聞きたい事があると

言っていたようですが。

私らに何を聞きたいと…?」

 

「ああ。」

 

香り良い茶の余韻に浸りながらも茶器を置き、家主である自警団団長に顔を向ける。

 

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「村の外の森に出没した…あの一つ目の怪物のような存在は…この世界に蔓延しているのか?」

 

「…サイクロプスですね、えぇ。もうずっと…

いたる所に怪物は存在してます。

種類も強さも多種多様に…」

 

「この地域はまだ、マシな方なの。

脅威のサイクロプスも普段は大抵山奥の洞窟にいるから…滅多には人里には来ないし…」

 

「だが、稀に人里に降りて来て村を襲う。

我々はその為に自警団を作り自己防衛をしている。」

 

「この国に政府機関は無いのか?

国家が兵を出し、治安を維持しないのか?」

 

「…騎士様や兵士はいるけど…

もっと強い怪物もいるし、こんな外れの村なんて助けてくれないのよ」

 

少女は幼さの残る勝気な顔を曇らせる。

 

「地方の小さな集落は大抵そんな扱いです。」

 

団長もまた苦々しく眉を寄せる。

 

「でもね!大都市には怪物討伐専門のハンター組織があるのよ!

お金を払って依頼すれば…強いハンターが怪物をやっつけてくれるの!

 

私はそんなハンターに憧れて…」

 

熱弁を振るっていた少女は、眉間に深い深いシワを寄せて睨んでくる父の視線に気付いた。

 

「え…と、だから…そのハンターって素敵だなぁ…と、ね?旅の貴方もハンターさんじゃないの?

だって凄い強かったし!」

 

父の視線から免れようと話題を微妙に逸らす少女。

 

「いや。ハンターではない。」

 

サイクロプスを1人で倒せるくらい強いのに?

じゃあ、まさか騎士様とか⁈」

 

少女の質問タイムが始まった。

 

 

(23話へ続く)