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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】105話 リージにとって村人全員が親戚のような…

第105話

 

リージにとって村人全員が親戚のような存在だった。

 

…だから、分かってしまうのだ。

 

見慣れた家々の…

変わり果てた瓦礫の下から覗く手足の主を。

ある者は下敷きに…ある者は黒炭と化し…

 

皆…つい数日前まで元気に言葉を交わしていた者達だ。

 

街へ行くリージ達を見送りしてくれた。

土産を買ってこいと軽口も言っていた…

 

こんな一瞬で、もう二度と言葉を交わすことが出来なくなったのだ。

 

一歩、また一歩進む度にリージにその悲痛がのしかかる。

 

「…う、…う…みんな…」

 

うずくまり、泣きじゃくりたくなる。

 

そんなリージの歩みが止まる度にルピナスは背後を振り返り様子を伺う。

 

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ルピナスの言っていた「歩けるか?」の、

真の意味を噛みしめるリージだった。

 

 

(106話へ続く)