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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】86話 未だ夜明けには届かず…

第86話

 

未だ夜明けには届かず、とっぷりと夜闇に覆われた道は昼間の熱が天へ還り、冷えた空気が広がっていた。

 

先程まで流していた汗が冷え、寒気を感じたリージだったが、ルピナスの背中に凭れながらポツリポツリと経緯を話しいく。

 

「…夕日が沈む頃には村の近くまで辿り着けたんです…

あと、丘を一つ越えて行けば到着できる…って時に…」

 

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リージの指先が僅かに震える。

 

「…煙が見えたんです。

村の方角から…」

 

「…煙?」

 

「炊事とかの煙ではありません…

大量の黒煙…

どこかの家が…ううん、幾つもの家が火事になってる規模の…」

 

「…野盗か?」

 

「いえ…

違います。違うって断言できる…」

 

「……?」

 

「…だって、その黒煙の上空には…

いく体ものワイパーンが飛んでいたのだから…」

 

 

(87話へ続く)