UA-125421985-1

!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】84話 リージは涙と嗚咽を必死に抑え…

第84話

 

リージは涙と嗚咽を必死に抑え、早急に伝えなければならない言葉を紡ぐ。

 

「…ルピナスさん…お願いです…助けて下さい!」

 

長時間走ってきたのだろう、リージの足はガクガクと震え、立ち上がる事すらままならない様子だが…

それでも必死に再度走り出そうと、疲弊しきって動かない己の足を叱咤する。

 

「…分かった。

案内しろ。移動しながら詳細を聞く。」

 

ルピナスの返事を聞いたリージはまた目に涙を溜める。

泣いている場合ではないのに…

 

f:id:gouzo:20190708160956j:image

 

一刻も早くリーサと合流しなければならないのに…

体よ、動け…!

休んでる余裕など無いのだ…

 

そんな満身創痍なリージの体が

不意に中へ浮く。

 

否、ルピナスの腕にひょいと持ち上げられたのだ。

 

「…あ…⁈ 」

 

気が付けば、リージはルピナスの背中に背負われていた。

 

 

(85話へ続く)