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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】19話その村は小さな街道沿いにぽつんと

第19話

 

その村は街道沿いにぽつんとあった。

 

小さな平屋の家屋が数十軒連なるだけの

集落だ。

しかし…

集落の規模に反して、集落を覆うように

堅固な防壁がそびえていた。

 

「さほど裕福な村とは思えないが…

妙に防壁だけは立派だな…?」

 

「今は…どこの村も工面して防壁作りを強化してるの。

怪物が襲って来たら大変なの…」

 

カドデは寂しそうに、悔しそうに唇を噛む。

 

「カドデがもっと強ければ…

怪物なんてこの世界から撃退するのに」

 

「…地道に調査していくしかないな」

 

村の防壁門の扉に手をかけた時、

 

「旅の方。勝手に村へ入られては困る。

…旅券を見せて貰おうか?」

 

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声がした時には、武装した数人に囲まれていた。

若い村の青年衆だろうか…

しかし、武器を構える姿は慣れて無く

慣れない、覚束ない立ち姿だ。

 

自分の敵には到底なり得ない。

人対人の格闘は専門外だが、この程度の人数と、戦闘経験のほぼ無いような人間に負ける気はしない。

 

勿論…ここで大立ち回りを繰り広げる気も無いが。

 

「旅券…済まない。その手の物は持ち合わせていない。

しかし、あなた方への害意も無い。

この近辺で出没する怪物…について、話しを聞きたいだけなのだ。」

 

 

(第20話へ続く)