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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】90話 走っていたルピナスの足がふいに…

第90話

 

走っていたルピナスの足がふいに止まった僅かな振動で、リージは目覚めた。

 

「え…、あ…ここは?ルピナスさん…?」

 

リージの問いに、息を飲む気配で返事をしてるようだった。

 

リージが背負われている、ルピナスの肩越しから前を向くと…

小高い丘の頂上付近から大量の黒煙と真っ赤な炎が見えた。

 

まだ夜明け前にもかかわらず、その黒煙は夜の闇より暗く…

そして炎は血の色のように燃えていた。

 

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「…そんな…

僕が最初に見かけた時よりも炎の勢いが激しい…」

 

ルピナスと合流し、少しだけ落ち着きを取り戻していたリージだったが…

再び動揺が走る。

 

見る間に指先は震えだし、唇は言葉を紡げなくなる。

 

…いや、口走ってはいけない…

 

…もう、手遅れだった…なんて

口走っては…

 

 

(91話へ続く)