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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】第11話その存在は異形だった

第11話

 

少女を襲い追い迫って来た存在は…

異形の者だった。

人間ではない。

だが、獣ですらない…

 

3メートルに届くほどの巨体

粗末な端切れを体に纏い、屈強なその腕には巨大な棍棒が握られていた。

 

一見は伝記等に登場する巨人族のようだが…

小さめな頭には異質な特徴があった。

顔に連なる筈の二つ目は無く、代わりに一際大きく血走った目、一つが少女を捉えている。

 

「人間の亜種?戦時中なら…生体実験で

作られていてもおかしくないだろうが…

ここは夢想世界だ。

人間を殲滅する為の存在は必要無いだろうに…」

 

やはり…何かこの世界に異変が出てきているのだろう。

 

一つ目の異形は目の前の少女を叩き潰さんと、棍棒を思い切り振り上げる。

慄いた少女は足が縺れ地面に膝を突く…

 

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少女を助ける使命は無いが…

少女は自分にとって敵では無い以上、可能な限り逃走の助力をしようと前に進み出んとした時…

 

上空から、甲高い子供の声が聞こえた。

 

 

子供の声はみるみる地上へ近付き、

そして姿を見せたと同時に地面へ着地…

否、着地に失敗し転がり落ちる。

 

「良い子をイジメる怪物め〜!

正義の味方!カドデちゃんが成敗してやる〜!」

 

空から降ってきた子供は、

ヨロヨロしながらも異形の一つ目の前に立ち塞がる。

 

 

(12話へ続く)