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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】15話異形の怪物倒れる

第15話

 

異形の怪物は土煙と共に地面に抱擁される。

 

「こちらの世界でも運動能力は多少は活きているか…」

 

とはいえ、現状の体は機械仕様ではない。

腕力や極端な素早さは…人間仕様だ。

 

「異形の怪物とやらは…他にも存在するのか?」

 

先程の一つ目以上の強力な異形が現れたら…簡単な勝利とはいかないだろう。

 

いや、今はそれよりも…

 

「おい、意識はあるか?」

 

倒れているカドデと名乗る子供の側に行く。

 

かなりの深手を負っていた筈だ。

…こんな時、戦闘に特化した自分が少し歯痒くなる。

治療等の術など…一切学ばなかったのだ。

放たれたミサイルの如く…

戦地にて敵を殲滅するか、己が倒されるか…

それ以外の活動許可は無かった。

 

(カドデと名乗る子供に少しでも事情を聞きたかったが…無理か…)

 

子供の命は、もう潰えるだろうと

側まで行ってみると…

 

大量に出血し傷ついていた体が急速に蘇生されている。

まるで映像の逆再生を観ているように…

 

(やはり…この子供…)

 

この世界は夢想空間だが、人の生死まで現実を忠実に再現されているはずだ。

生身の人間が傷を負えば…このような短時間で回復される設定は無いはず…

 

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「うぅ…痛かったよぅ…」

 

子供がむくりと起きる。

半泣きだが、先程負った傷は蘇生されているようだった。

 

 

(16話へ続く)