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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】13話カドデと名乗る子供の…

第13話

 

カドデと名乗る子供の2度目の突進も

異形の怪物には全く通じず…

子供は反撃に遭い地面に倒れ込む。

 

怪物は今度こそ子供にトドメを刺そうと、

血まみれで倒れている標的に

渾身の力を込め棍棒を振り上げる。

 

ふと…

過去に同じような光景があった事を思い出していた。

戦時中…

子供が流れ弾に当たり瀕死の状態で倒れていた。

「助ける」などという選択肢は…自分には無かった。

己に与えられた指令は敵を殲滅する事…

苦しむ子供を過ぎり次の戦場へ向かった。

 

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今も同じなのか?

 

今の自分の行動目的は世界の異変を確認する事…ただ、それだけを遂行すれば良いのか?

 

いや…

 

これは指令ではない。

己の意思で動いてもいいのではないか?

“己の意思とは?”

自分自身の問いに躊躇しながらも…

助けたいと思った。

 

体の奥底からの衝動に駆り立てられるように…

 

「それにこの子供が万一本当に主システムの化身である可能性も無い訳ではないしな」

 

ならば、事情を直接聞けるかもしれない。

 

人を助ける…

かつての自分には無関係だった行動だ。

少しばかり居心地の悪さを感じつつ…

 

異形の怪物の棍棒が子供に下される直前、

カドデと名乗る子供を抱き抱え惨事を回避する。

 

素早く子供を下ろし、怪物との対戦にモードを切り替える。

 

 

(14話へ続く)