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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

不良聖者と白うさぎ③以下、一口サイズ物語!

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【第28話】

 

 

どこを、どう歩いて来たのか

 

 

青年は気が付けば

結界内にいた。

 

 

「人を見捨てる神を俺は盲目に

信仰していたのか?」

 

神様にも色々理由は

あったのだろう…

恨む気持ちは無いけれど…

 

 

許せないのは自分自身だった。

 

御使気取りで、

人々をそれで

守ってるつもりだった。

 

 

何も守れやしなかったのに

何の役にも立たなかった

 

 

 

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ふと、腕に温かさを感じた。

 

 

青年の腕を枕に、

白うさぎが

スピスピと寝息をたてていた。

 

 

幸せそうに

 

平和そうに腕の中で眠る

 

 

そんな白うさぎを

見てたら

青年の涙腺の堰は

崩壊してしまっていた。

 

声を押し殺し、

ぼたぼたと机に涙が

音を立てて染み込む

 

 

救いを求めるあの瞳達を

守ってやれなかった

 

守れると思い上がっていた

 

信じていた

 

 

青年が泣けば

起きた白うさぎも泣いた。

 

 

意味も分からないだろうに、

目にいっぱい涙を溜めて

シュンとする、うさぎを見て

 

 

青年は泣き笑いした。

 

 

 

その後も、

青年が悲しんだり、

苦しんだりすると

白うさぎも一緒になって

シュンとするのが可哀想で…

 

青年は、ほんの少しだけ

自分を許してあげ始めた。

 

今日も青年は

人々の為に働く。

 

祈るべき神はもういないけれど…

 

人々の為に動き

幸せを願う気持ちは

聖者でも、

今の自分も変わらないと

強い信念を持ちながら。

 

 

(余談だけど、白うさぎは青年以外には

見えないんだって!!)

 

「え?…

だって俺の肩にいつも乗ってるだろ?

今も…ほら。」

 

「…え…何も見えないんですが……」

 

 

 

(29話へ続く)

 

 

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こんにちは!Gうーぞうです(^ ^)

一旦は、聖者の青年の話はこれで終わりです。

3連続になってしまいました💦

長々とすみません💦

また、近々登場すると思います(性懲りもなくw)

 

 

今日のイラスト…

…の、進捗状況です…

 

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…全然進んでない…( ´,_ゝ`)

 

明日こそ…は!!