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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

不良聖者と白うさぎ②以下、一口サイズ物語!

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【第27話】

 

 

今日も青年は地上へ行く。

 

 

周囲も本当は心配してるの

声を掛けたいんだけど…

 

青年は近寄りがたい空気を

纏っていた。

 

周囲は心の中で祈る

 

青年が無事に地上から

 

帰って来ますように。

 

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…地上は壮絶だった。

 

 

溶けそうな暑さ、

魔物達の邪気と闘気の振動…

 

「死ぬなら、人に十分報いてからだ…」

 

強い信念を持って地上の作業に集中する。

 

 

そして、地下へ帰還の際…

急に肩が重くなった気がしたの。

 

ふと、肩を見たら…

 

 

小さくて、真っ白な

うさぎがちょこんと乗ってた。

 

 

(うさぎ⁈

むぅぅ怪しいね!

悪魔の罠じゃない?)

 

青年も一瞬そう疑ったけど

青年には特殊な能力…

 

邪悪な存在を見抜く力があったの。

 

 

青年は元、神様を信奉する

聖職者だった。

 

その力で見ても、

うさぎに邪気は無かった。

 

うさぎは巣穴へ帰ろうともせず、

そのまま、青年にくっ付いて

地下へ来ちゃったの。

 

 

 

長い作業を終え、

青年はやっと少し

寝るためだけの

自室へ帰る。

(うさぎも後追って来ちゃった!) 

 

 

聖職者だった過去を持つ青年…

 

 

あの日、

神様と天使達が

この世界を見捨てる迄は

神様の良き信徒だった。

 

代々高位聖職者を輩出する

良家に生まれ、

自身も若くして

幹部クラスにまで昇進した。

 

青年には、

最高聖職者になる為の

条件…

「聖なる力」があった為

次期最高聖職者として

周囲からの期待も高かった。

 

聖なる力とは…

邪気を感じ取り

それを払える力。

 

天使達が地上に居た時でも

微量の闇は存在してて

最高聖職者は、その闇を

神様や天使に代わり

祓っていた。

 

神様の御使として闇を祓い

祈りを捧げれば、

人々は

幸福でいられると信じてた。

 

けれど

そんな信仰は

あの日

覆った。

 

 

神様は魔を討つ天使までを連れ

飛び去った。

 

人々を見限り、

置き土産に凶悪な魔物を放った。

 

 

邪を祓える聖職者に

人々は縋り付いた。

聖職者もまた、一丸となって

魔物達に立ち向かった。

 

 

けれど

 

「聖なる力」は

魔物に傷一つ付けることが

出来なかった。

 

 

そして、

寺院も

多くの聖職者も、

最高聖職者も…

 

一瞬にして魔物の攻撃で

灰と消えた。

 

 

何の為の聖職者だったのか

 

 

奇跡的に魔物の攻撃が外れ

生き延びた青年は

自失となった。

 

 

 

(28話へ続く)

 

 

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こんにちは!Gうーぞうです(>_<)

やたら長い話ですみません💦

明日あともう1話続きます💦

 

今日のイラストは…

またまた練習絵です。

そしてまた未完成w

今回は陰影を付けてみたいと思い

挑戦中です!

明日には完成するかなぁ?

 

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