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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

白衣の中年!その2!以下、一口サイズ物語!

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【第24話】

 

 

働きながら医学を学ぶのは

想像してた以上に大変だったの。

 

 

それでも娘さんにも意地があったよ。

 

「絶対医者になるんだから!

それまでは実家に帰らない!」

 

忍耐忍耐で頑張ってた娘さんだけど…

 

 

 

数年後、突然天使達が飛び去り

魔物が街を襲ってきたの。

 

巨大な魔物…

建物は次々と破壊され、人々は

大混乱になった。

 

人々は魔物の逆方向へ逃げ出したけど

娘さんの足が向いた方向は、

無意識に向かった場所は

お父さんの居る実家だった。

 

医師の卵なんだから、こんな時は

市民の避難誘導に協力しなきゃ

怪我してる人が居るなら手当てしなきゃ

 

 

…理屈では「しなきゃ」って

分かってる…の。

 

 

でも、

医療関係者である前に

ひとりの人間

 

ただの子供になってた。

 

 

「お父さん」

 

男手ひとつで育ててくれた。

 

仕事でヘトヘトになってるのに

不器用な手つきで料理を作ってくれた。

 

肩車から見えた空は

いつもより広くて…

 

 

 

「お父さん!!!」

 

 

お父さんは案の定

逃げ遅れていた。

 

患者達の避難を誘導して。

怪我人がいれば手早く手当てして。

 

自分だって傷だらけなのに

呑気に最後まで居座るものだから…

すっかり大ピンチじゃない!

 

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娘さんはお父さんの手を引いた。

 

がむしゃらに逃げたよ!

 

「お前は私に構わず先に逃げなさい」

 

…なんて、後ろで言ってるみたいだけど

知ったことじゃない。

 

そして、

本当に運良く流れ着いた場所が

この結界だったの。

 

 

「お父さん、私逞しくなったでしょ?

お父さんの子供なんだから強いのよ!」

 

 

 

お父さん自身、大変な苦労をして

医師になった過去があり

 

愛娘にはそんな苦労をさせたくないと

思ってた父だったけど…

 

生き生きと医療人として働く

娘の姿を見ていたら、

自分の考えを変えざるを得なかった。

 

「私の元でしっかり医術を学びなさい。

一人前になるまでは厳しいぞ。」

 

(敏腕女医が誕生するのも、そう遠くないね♫)

 

 

 

(25話へ続く)

 

 

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こんにちは!Gうーぞうです!( ´ ▽ ` )

今日のイラストも昨日の続き…です💦

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更にどんどん爽やかさが無くなってくぞ〜w