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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】21話怪物から逃げて来た少女の家…

第21話

 

怪物から逃げて来た少女の家…

少女の父は自警団の団長だという。

家に招かれ話しを聞けるようだ。

 

自警団団長…とはいえ、元はただの村人。

その家も質素な木材を使った小規模な平屋の家だった。

大分年季を感じる木造家屋だが、しっかりと手入れが行き届き部屋の中も小綺麗に整っている。

 

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「うわぁ…茶色ぃぉ茶だぁ!もしかしてこれ、紅茶かな?甘ぃのかな⁈」

 

カドデが目をキラキラさせながら隣でソワソワしている。

 

「高価な茶葉ではありませんので…お口に合うかどうか…」

 

「いや。心遣いに感謝する。」

 

言い慣れない対話に口の中がむず痒い心地だ。

 

「ルピ兄ちゃ!早く飲んでみて!」

 

茶器からは、程よい湯気が上がり心地良い熱さが手に伝わってくる。

 

熱さ…

こんな感覚は…どれ程振りだろう?

 

茶器を顔へ近付ければ、肌に湯気が当たる感覚と…懐かしい、匂いという感覚が呼び覚まされた。

 

「良い匂いだ…」

 

「わぁ…♫」

 

「どうぞ召し上がって下さい!」

 

先程の少女もニコニコと近くに座り、自分に注目していた。

 

熱さや匂い…

機械兵である現実世界では、感覚は存在しない。

全ては数値とデータ化され、身体に及んでいる状況が表示されるだけだ。

 

茶葉の優しい匂いと共に

また、遥か昔の記憶がフラッシュバックする。

 

ミルクの入った甘いお茶…

 

母…らしき人物がよく淹れてくれた記憶があった。

 

茶器を口元へ近づけ、恐る恐る一口啜る。

 

また、古い記憶が蘇る。

ミルクの入った甘いお茶…

 

そうだ、あれは…ミルクティーといったか…

 

 

(22話へ続く)