あの時みたいに…以下、一口サイズ物語!
【第80話】
(繁華街は凄い賑わいだね〜♫
大通りを練り歩く人達は、
オシャレしてたり、
天使の羽根飾りつけてたり…
…何だか仮装会みたい♫)
300年祭は1週間くらい
続くらしいの、
毎夜、この繁華街の広場で
ダンスパーティーもあるから…
その為の服装なんだろうね!
(あ!白ウサギの
コスプレしてる人も発見!)
白ウサギも今では、
寺院の象徴のような存在なんだよ。
大天使様のつかいだって…
(なるほど〜!要は
マスコット的な存在ね♫)
(ん〜?何か良い匂いがする〜!
あっちだぁ〜!)
あ!こら…走らない〜!
……
「お母さん、このコッペパンも
持っていっていい?」
「ええ、お願いね!
お父さんはどう?
厨房から出てこれそう?」
「今やっと終わったよ!
さぁ、皆…準備はいいかい?」
……
(わぁ!パン屋さんだぁ!いい匂い♫
…あれ?お店から出て来て…
パン持ってる??
何するんだろ?)
あ!道行く人に配るみたいだよ!
(私も欲しい〜〜!)
……
「さぁさぁ!
パンの配布をしてますよ〜!
1人一個ですよ!」
「パンは活力と慈愛の象徴!
皆さまにも大天使様のお恵みを!」
…大きな行事があるたびに、
パン屋さんは、パンを配布する
習慣があるらしいよ…
(美味しい…♫
あの時のパン職人さんのパンと
同じ味がする…)
パンの味も作り方も…
あの時のパン職人さんの心も…
次代へ受け継がれてるんだね!
(81話へ続く)