UA-125421985-1

!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

医師の母と息子!以下、一口サイズ物語!

f:id:gouzo:20181105092903j:image

 

【第82話】

 

住宅地区の人達も続々と

繁華街へ乗り出してくみたいだね!

 

工業地区のお父さんと、

今日は繁華街地区で待ち合わせて

一緒にお祭りを楽しむ人が多いよ♫

 

(あれ、でも…住宅地区で

猛烈に忙しく働いてる人がいる!)

 

ああ…お医者さんだね〜!

患者さんはいつでも途切れないからね…

それに、この住宅地区で

病院はここしか無いから…

 

(おばあちゃん先生だ〜!)

 

し、失礼だよ!

60歳そこそこはまだ働き盛り!

まだ若いよ〜!

 

(お医者さん先生は、お祭り行かないのかなぁ?)

 

患者さん看るので、それどころでは

無いみたい。

それに…

お祭り行くより、何より…

叶ったら嬉しい願いがあるみたいだよ。

 

(病院にまた1人来た…

あれ?青年?

病気じゃないみたいだけど…)

 

… … …

 

「母さん、ただいま!」

 

「…!!レン…!!」

「生きてたのね…

…本当にしょうも無い子…

地上を見物して来るなんて言って…

何年も連絡寄越さないで…

 

母さんは…もう、お前は死んだのかと思ってたのよ…」

 

「母さん…本当に心配かけてゴメン。

幼馴染の薬草学者の奴と、思い付きで

地上行きを考えてたけど…

 

訓練して準備万端で臨んでも…

地上は壮絶過ぎて…まともに足を踏み入れられなかったよ」

 

「なんて無謀な挑戦なの…

今、生きてるだけでも…奇跡だわ…

大天使様に感謝しなくては…!

 

一体どうして、地上行きなんて考えたの?」

 

「薬草学者の奴がどうしても未知の薬草が

無いか…探しに行きたいって言うから…

…それに自分も…

将来医師になる時に、良い治療薬が

あればいいなって…」

 

「医師…?跡を継いでくれる気なの?

…そんな事、一度も言ったこと無いのに…」

 

「母さんはいつでも…僕

の意思を尊重してくれた。

地上へ行くって言った時も…

 

泣きながら結局見送ってくれた。

 

僕は母さんの背中を見て育ったんだよ。

 

f:id:gouzo:20181105160818j:image

 

母さんのような医師になる事は、

子供の頃からの夢なんだ!」

 

「…レン…」

 

「これからは、母さんの元で

勉強させてくれないか?」

 

「…修行は辛いわよ?」

 

「頑張る。

それに地下1階で、祖先の色々な

資料も見つけたんだ!

…今までの挑戦も全く無意味では

無かったよ!」

 

… … …

 

お母さん先生の1番の願いは…

無事に息子が帰って来る事だったの。

…良かったね!願いが叶って!

 

(思い出すね…お父さん先生と娘さん…

娘さんのが勝気だったけどw )

 

 

(83話へ続く)

純白ドレス…と、おんりーゆー!以下、一口サイズ物語!

f:id:gouzo:20181105085224j:image

 

【第81話】

 

地下4階の工業地区の人達も

今日は仕事を昼までで終わらせる所が

多いみたいだね!

 

皆、笑顔…

早めに帰って、今日は家族と

合流するのかな?

 

(あれ?…機織り工場から

女の子が飛び出て来た!

凄いソワソワしてるよ〜!)

 

あの子は恋人と待ち合わせがあるんだよ

…お互い、仕事が忙しくて

しかも住んでる階が違うから…

月に一度くらいしか会えないらしいの。

 

(顔ニヤつかせながら猛ダッシュだ!

 

…橋?

ここが待ち合わせ場所かな?

 

反対の橋の方から、

何か白い物抱えて歩いて来る人がいる…)

 

f:id:gouzo:20181105160731j:image

 

… … …

 

「お待たせ!ちょっと機織り工場で

手間どる仕事できちゃって…

 

あれ?その白いのは…綿花??」

 

「うん…僕が収穫したのだよ。

これで…君にドレスを作って欲しいんだ」

 

「?…うん、いいけど…

どんなドレス?

…サイズは?…着る人決まってるの?」

 

「ええ…と。

…白い色の…ドレスで…

えと…その…着るのは…」

 

… … …

 

 

(あぁ〜〜!何だか焦れったい!

彼…何でそんなモジモジしてるんだろ?)

 

シィ〜!今、頑張って喋ろうとしてるから!

 

 

… … …

 

「あの…その…

作った…ドレスは君に着て欲しくて…

 

…ウェディングドレスを…作って…」

 

「…え?」

 

「だから…

……その…ドレス着て、

 

僕と結婚してください!」

 

「……!!」

 

… … …

 

 

(……やっと言えたみたい!

めでたいね〜♫

…て、女の子…返事は?

 

…あれあれ?泣いちゃった??

 

泣いてるのに…

花のように笑った!)

 

… … …

 

 

「…はい。

私も、あなたのお嫁さんになりたい」

 

… … …

 

 

良かったね!

2人は結ばれたんだね。

 

(…あの2人を見て思い出したけど…

織姫さんの恋はどうなったの?)

 

30年後のあの日から、数年後

綿花農家の青年は病気で亡くなってしまうの…

 

(え…そんな…)

 

でも、織姫さんはずっとずっと

青年だけを好きでいたんだよ。

 

いつか、川に橋が架かって

青年と再会できる日を夢見て。

 

 

(82話へ続く)

 

 

 

 

 

あの時みたいに…以下、一口サイズ物語!

f:id:gouzo:20181105082251j:image

 

【第80話】

 

(繁華街は凄い賑わいだね〜♫

 

大通りを練り歩く人達は、

オシャレしてたり、

天使の羽根飾りつけてたり…

 

…何だか仮装会みたい♫)

 

300年祭は1週間くらい

続くらしいの、

毎夜、この繁華街の広場で

ダンスパーティーもあるから…

 

その為の服装なんだろうね!

 

(あ!白ウサギの

コスプレしてる人も発見!)

 

白ウサギも今では、

寺院の象徴のような存在なんだよ。

大天使様のつかいだって…

 

(なるほど〜!要は

マスコット的な存在ね♫)

 

(ん〜?何か良い匂いがする〜!

あっちだぁ〜!)

 

あ!こら…走らない〜!

 

……

 

「お母さん、このコッペパン

持っていっていい?」

 

「ええ、お願いね!

お父さんはどう?

厨房から出てこれそう?」

 

「今やっと終わったよ!

さぁ、皆…準備はいいかい?」

 

……

 

(わぁ!パン屋さんだぁ!いい匂い♫

…あれ?お店から出て来て…

パン持ってる??

何するんだろ?)

 

あ!道行く人に配るみたいだよ!

 

(私も欲しい〜〜!)

 

……

 

「さぁさぁ!

パンの配布をしてますよ〜!

1人一個ですよ!」

「パンは活力と慈愛の象徴!

皆さまにも大天使様のお恵みを!」

 

f:id:gouzo:20181105160703j:image

 

 

…大きな行事があるたびに、

パン屋さんは、パンを配布する

習慣があるらしいよ…

 

(美味しい…♫

あの時のパン職人さんのパンと

同じ味がする…)

 

パンの味も作り方も…

あの時のパン職人さんの心も…

次代へ受け継がれてるんだね!

 

 

(81話へ続く)

 

早くダンスパーティーへ行こう♫以下、一口サイズ物語!

f:id:gouzo:20181104230409j:image

 

【第79話】

 

ここは地下4階…工業地区だね!

 

「ねぇねぇ、アリス!まだ仕事かかるの?

早くしなぃとダンスパーティー終わっちゃうよ」

 

「マリー1人で行って来ていいよ。

私は、この建具の修理終わらないと

行けないし!」

 

何か揉めてるみたいだね?

 

(1人の女の子は、綺麗なドレス着てるけど…

もう1人は木屑だらけだぁ)

 

「こんな大きなお祭り、滅多にないんだから…

たまには女の子らしくしたらいいのに…」

 

「む〜!余計なお世話よぉ!

この、代々続く地下都市一の工務店

任されたんだよ!

いい加減な仕事はできないの」

 

(あ!…もしかして…大工の棟梁さんの

子孫かなぁ?)

 

かもね!

代々大工として良い腕だね〜!

 

「アリス…

ちょっとは女の子らしくしてないと

恋人もできないわよ〜!」

 

「な、な、なにょ〜!

 

…て!ちょっとそこのガキ〜!

こんな材木屋の中で隠れんぼは危な…」

 

(あ!大変!木材が倒れる!

子供が…危ない…!)

 

「…と。ギリだった!

大丈夫?怪我なかった?」

 

…かなり大きな木材だったけど…

女の子が片手で受け止めたね!

 

(この怪力…やはり!)

 

「お姉ちゃん…カッコいい…

僕…将来お姉ちゃんのお婿さんになりたい!」

 

f:id:gouzo:20181105160633j:image

 

(…

……年の差カップルも…

また代々の遺伝なのかな?)

 

 

(80話へ続く)

地下3階農家の家族…以下、一口サイズ物語!

f:id:gouzo:20181104220524j:image

 

【第78話】

 

300年祭…

この地下3階でも、

農家の人間達が

何か催すみたいだね!

 

(野菜を沢山収穫してるね!

家族総出で忙しそう〜)

 

「お父さん!早く早く〜!

早く出ないと、繁華街混んじゃうよ!」

 

「あなた、荷車の車輪は直りそう?」

 

「ああ、もうすぐだ。

すぐに出発しよう!」

 

どうやら、繁華街へ行って

野菜とか売りに行くみたいだね!

 

f:id:gouzo:20181105160605j:image

 

(あれ?でも、

いつもは仲卸の業者さんが

街まで売りに行くんだよね?)

 

普段は、出荷量もあるし

業者さん挟むみたいだけどね。

300年祭の今日は、

自分らで売りに行くみたいだよ♫

 

仲卸さん介さないと…

それだけ、安く野菜売れるらしいよ!

 

(でも、荷物大変そうだね!

お父さん、お母さん…娘さん…

皆、大荷物抱えてる!)

 

「サリー?大丈夫か?

歩き疲れたら荷車に乗ってもいいんだぞ」

 

「大丈夫よ!

私が育てた野菜…

大事に持ってきたいの♫

それに、お爺さんやお婆さんにも

売れたお金で、

お土産買ってきたいし…楽しみ!」

 

「サリー…ホントは自分の

新作のリボン買うのが

一番の楽しみなんでしょ?」

 

「…む〜!そ、そうだけど…

一番でも無いもん!

…一番は…こうしてお父さんとお母さんと

一緒に街へ行ける事だもん!」

 

(家族仲良しだね♫

初代の…結界内へ初めて来た

人間達の中でも家族を大事にしてた

人達がいたね…)

 

うん、初代の…彼らの想いは

後世にも引き継がれているのかな…

 

 

(79話へ続く)

 

300年祭はじまる!以下、一口サイズ物語!

f:id:gouzo:20181104214144j:image

 

【第77話】

 

(ん〜?ねぇねぇ?

300年祭って何だろう?

人間達がざゎざゎしてるよ〜)

 

この地下都市が出来てから

300年になるんだって!

地下民達はそれで、

大規模なお祭りをやるみたいだよ♫

 

(わぁ…ホントだ!

あちこちに、飾りがいっぱい付けられて…

都市が華やかになってるね!

 

…で?

お祭りって、具体的に何やるの?)

 

まぁ、お祭りって言っても

仰々しい儀式とかじゃなくて

単に大天使様に祈りを捧げ

都市の発展を喜ぶ

祝…?みたい。

 

繁華街では、

広場でダンスパーティー

催されるみたいだよ!

 

それに合わせて、各お店では

300年記念の特別な商品とか、

安売りとかやってて…

凄く賑やかだね♫

 

f:id:gouzo:20181105103859j:image

 

(わぁぁ♫あっちも、

こっちも300円セール

やってる〜!

待って!私も買う!

ケーキどれでも3個で300円だって!)

 

こらこら?仕事忘れないでねw

ほら!あっちでは大天使様へ捧げる

聖歌を合唱してるよ♫

 

(皆…お祭りを楽しみながらも、

感謝を忘れてないんだね…

 

って、あ〜⁈

白ウサギが私のアイス齧った〜〜)

 

白ウサギもお祭り、楽しんでる

みたいだねw

人間の…皆な笑顔見てたら

白ウサギじゃなくとも、私達も

はしゃぎたくなるよね♫

 

(そうだよ〜♫

一緒に踊ろうよ♫

ダンスパーティー

始まるみたいだよ!)

 

 

(78話へ続く)

 

オフ日…2人の内緒の話…以下、一口サイズ物語!

f:id:gouzo:20181030003313j:image

 

【第76話】

 

(私ね、地上がああなる前は…

正直、人間のことってあんまり

好きじゃなかったの。

…てか、ちゃんと見て無かったのかも

しれない。)

 

今は?

 

(今は好き♫

皆、皆、頑張ってるの!

自分のこと、だけじゃ無く、

ちゃんと皆のことも考えたり

周囲に感謝したり…

悲しくて辛い過去を持ってても

歩き出そうと藻搔いたり。

 

ともすれば…

私達が見習わなくちゃ、

いけないんじゃないかな?)

 

そうだね。

本当にそうだね…

失敗をしても、

失くしたものは2度と戻らなくても、

止まったままでは、いけないね。

 

f:id:gouzo:20181030101329j:image

 

きっと、それは私達の

試練なんだね。

 

(人間も頑張ってるよ!

私達だっていっぱい頑張れる!)

 

うん!

人間達の…たくさんの頑張りを

今まで見て来て、勇気を貰って

来たもんね!

 

(うんうん!

お菓子食べた訳じゃないのに…

私もう、お腹パンパンになってきたよ♫)

 

…あんた、さっきポテトチップス食べてたの

私見たよ?

 

(ビクッ…)

 

 

(77話へ続く)