医師の母と息子!以下、一口サイズ物語!
【第82話】
住宅地区の人達も続々と
繁華街へ乗り出してくみたいだね!
工業地区のお父さんと、
今日は繁華街地区で待ち合わせて
一緒にお祭りを楽しむ人が多いよ♫
(あれ、でも…住宅地区で
猛烈に忙しく働いてる人がいる!)
ああ…お医者さんだね〜!
患者さんはいつでも途切れないからね…
それに、この住宅地区で
病院はここしか無いから…
(おばあちゃん先生だ〜!)
し、失礼だよ!
60歳そこそこはまだ働き盛り!
まだ若いよ〜!
(お医者さん先生は、お祭り行かないのかなぁ?)
患者さん看るので、それどころでは
無いみたい。
それに…
お祭り行くより、何より…
叶ったら嬉しい願いがあるみたいだよ。
(病院にまた1人来た…
あれ?青年?
病気じゃないみたいだけど…)
… … …
「母さん、ただいま!」
「…!!レン…!!」
「生きてたのね…
…本当にしょうも無い子…
地上を見物して来るなんて言って…
何年も連絡寄越さないで…
母さんは…もう、お前は死んだのかと思ってたのよ…」
「母さん…本当に心配かけてゴメン。
幼馴染の薬草学者の奴と、思い付きで
地上行きを考えてたけど…
訓練して準備万端で臨んでも…
地上は壮絶過ぎて…まともに足を踏み入れられなかったよ」
「なんて無謀な挑戦なの…
今、生きてるだけでも…奇跡だわ…
大天使様に感謝しなくては…!
一体どうして、地上行きなんて考えたの?」
「薬草学者の奴がどうしても未知の薬草が
無いか…探しに行きたいって言うから…
…それに自分も…
将来医師になる時に、良い治療薬が
あればいいなって…」
「医師…?跡を継いでくれる気なの?
…そんな事、一度も言ったこと無いのに…」
「母さんはいつでも…僕
の意思を尊重してくれた。
地上へ行くって言った時も…
泣きながら結局見送ってくれた。
僕は母さんの背中を見て育ったんだよ。
母さんのような医師になる事は、
子供の頃からの夢なんだ!」
「…レン…」
「これからは、母さんの元で
勉強させてくれないか?」
「…修行は辛いわよ?」
「頑張る。
それに地下1階で、祖先の色々な
資料も見つけたんだ!
…今までの挑戦も全く無意味では
無かったよ!」
… … …
お母さん先生の1番の願いは…
無事に息子が帰って来る事だったの。
…良かったね!願いが叶って!
(思い出すね…お父さん先生と娘さん…
娘さんのが勝気だったけどw )
(83話へ続く)