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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】4話、そんな自分が再び引っ張り出され…

 

 

【第4話】

 

そんな自分が再び引っ張り出され、命令を下されたのが…

 

“夢想世界へ行く人類(本体である脳)を永遠に守護せよ”

 

との任務だった。

 

以後、数百年…

 

外界から隔離された、この巨大シェルターの中で一人、守護の任に就いていた。

 

命令が自分の存在意義の全て…

余計な思考など今までは芽吹く筈も無かった。

 

なのに、

 

この数年…人間だったかつてのように…

取り留めもない事を考えている自分に気付く。

 

“これは、自我というものだろうか?”

 

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まさか、捨てられた自分に再度宿るものだろうか…

生体というものは、未知なる可能性があるのかもしれない。唯一の生体である脳は、

感情を司る部所は取り除かれている。

戦闘に必要な箇所だけが残された筈だ。

 

それでも脳は自分の“自我”を取り戻すべく進化したのだろうか?

 

心など無い筈の体内の奥底に…

小さな芽が息吹く気がした。

 

“人間に戻れる?”

下らない感傷に似た思考が頭を過る。

 

人間の脳とは本当に未知だ。

 

それとも心とは…

機械にすら生まれるものなのか…?

 

更に混迷する感傷を全力で打ち消し

溜め息を吐いた。

 

「ああ、こんな仕草も人間に似てるな…」

そんな思考が再度過ぎり、青年は苦笑する。

 

 

(5話へ続く)