長距離通勤は大変だもんね〜!以下、一口サイズ物語!
【第69話】
地下4階の工業地区でも一応、
住居はあるの。
(え?そうなの⁈ )
住宅街では無いんだけど、
社員寮って感じの
住居ね。
300年後の地下都市は、
それぞれの階が
凄く広いの。
すぐ下の階へ降りるのだって、
かなりの距離と時間が
かかってしまうんだよ。
それに階を行き来する
階段付近は、
いつも混雑してて、
通り抜けるだけでも
凄く疲れてしまう…
これじゃ、さすがに
地下4階から6階の住宅街への
往復通勤は困難だから…
工業地区の会社では、
大抵社員寮が建てられてるの。
(えと…実家とか、
自分の家は6階の住宅街に
あるんだよね?
…じゃあここは、
出稼ぎみたいな感じ?)
…う〜ん、確かに見ようによっては、
そうなるね!
奥さんや子供さんは
6階の住宅街に住んでるって
人が殆どだし。
週末に1〜2日6階の自宅へ
帰るって感じだよ。
(ちょっと寂しいね、
毎日家族と一緒に居られないんだ〜)
そうだね…でも、年に2回くらい
長期休暇もあるみたいだし、
埋め合わせも出来るんじゃないかな?
(働くお父さん頑張れ〜!)
(70話へ続く)