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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】ブログ隔日のんびり小説!新規スタート!

 

 

【第1話】

 

十数度目となる世界大戦の後…

 

軍事兵器として研究、発展していった科学技術は過去の例に漏れず、

民間にも大いに利用、浸透していく。

 

しかし今大戦での爪痕は生物と大地に、

復興し難い深い傷となり…

唯一の大戦遺産とも呼べる発展した科学技術で、人口の激減した人類は大きな分岐点の選択を迫られる事になった。

 

“肉体を捨て、プログラムにより完璧に作り出された夢想空間で生きていく”

 

精神だけの世界でかつて平和に暮らしていた時代のような…

豊かな暮らしをする。

 

科学技術の飛躍により、それは実現可能となった。

夢といっても自我はあり、夢想空間の中は触れる物全てがリアルだ。

無論他者との交流もできる。

人々の精神を一斉に一つのプログラム空間内で共存させるのだ。

 

人の精神以外は全てがプログラムが創り出した幻…

…けれど、そんなまやかしの世界でさえ、

人々は幸せに思う。

 

平和だった豊かな時代…

 

植物は輝く緑に満ち、鳥の囀りは耳をくすぐる。

食料は各地に流通し、市は笑顔で溢れる。

 

もう今はこの星のどこにも…その面影を蘇らせる可能性は無い。

大地は深く大きく削られ、大気は毒害に汚染された。

人類は終戦のタイミングを見誤ったのだ。

誰が為の戦だったのか…

 

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そうして人に唯一残されたのが、科学技術と…

“夢を見ること”だった。

 

人類は地獄の様相なった現実の大地を捨て、

夢の世界への移住を選択した。

 

(2話へ続く)