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!!!5秒以上1分未満な物語!!!

ブログ小説第2弾です!今回は主人公がいますwずっと描きたかったテーマだったので…上手く表現できれば…と思います!

【KADODE】第10話幾重にも張り巡らせた防御システムを突破し夢想世界へ

第10話

 

幾重にも張り巡らされた防御システムを突破し、いよいよ夢想世界へ降り立つ。

 

「警報システムに感知されるまで…1分少々が限界か…」

 

夢想世界は…

現在から数百年前ほど遡る時代背景と酷似していた。

鉄臭さは、ほぼ感じられず…

木製を中心とした文化に留まっている様子だ。

 

「戦争や暴動が起きている様子は感じられないが…」

 

なぜが漠然と殺気が散在しているような気がする。

 

「盗賊の類が森に潜んでいるのか?」

 

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遠方から、辛うじて小さな集落を一望できる小高い丘に降り立ったが、

集落とは反対に位置する小規模な森へ

向かうことにする。

 

「時間が無いな…せめて殺気の正体だけでも

確認出来ればいいが…」

 

そうして足早に移動しようとした矢先…

すぐ近くで人間…恐らく年若い女性の叫びを耳にする。

 

「襲われているのか?…やはり治安が悪くなっているのか…?」

 

自分には滞在時間が無く、叫びの主を救済する時間まで確保出来ないかもしれないが…

とにかく現場まで確認に行く。

 

叫びの主…少女が走ってこちら側までやって来た。

救済を懇願されては厄介だと…

本来であれば、隠れ様子を探るところだったが…

 

逃げる少女を追う存在に驚き、足が止まる。

 

それは…

ならず者や盗賊の類ではなく

まして、武装した軍隊でもない。

獣…

それも狼や熊など現存している種ではない。

否…

獣ですらない存在…

 

(11話へ続く)