神様復活…以下、一口サイズ物語!
【第86話】
「下から…もの凄い光が…
まるで洪水のように…」
「…でも、全然眩しくないね?
それに、むしろ…温かくて優しい」
「大天使様…もしかして…
大天使様のお目覚め?」
「嘘…お伽話じゃ…無かったの?」
「お伽話な筈無いでしょ!
…私達は…ずっと何百年間もこの結界に
守られて生きてこれたんだから!」
「うん…うん…
それは分かってる…
でも、何だか…夢を見てるみたいで…」
「…あ…れ?
待って!結界…
ね!結界見て…!」
「ちょ…!上を見たら危ないわよ!
空には魔物が…
……え?」
「……空が……青い……」
… … …
" 今まで、よく耐えてくれましたね。
まだ幼い2人には…この結界を
見守っていくこと…
かなりの重圧だったでしょう…"
(あぅ…うぅぅ…神様…
神様だぁぁ〜!…寂しかったよぅ…
2人で…心細かったよぅ…ぐすっ
…でも、でも人間達の頑張ってる姿に
いっぱい元気貰ってたの!)
"そうですね…
私も人間達に元気を貰いました。
人間のたくさんの温かな想いに触れ
…目覚めるための助力を貰いました。
私の迂闊さで…
世界を闇に明け渡してしまい…
世界中の生き物や、人間達を
深い悲しみに堕としてしまいました。"
でも…!
神様が深い眠りの淵から
この結界内に人間達を招いて…
人間達を生かしてくれました!
神様の大切な人間達は
守られたんです!
" ほんの一筋の希望でしたね…
人間達も…あなた達も…
本当に頑張りました。
ありがとう…!"
(87話へ続く)